感情・心理用語

心理的安全性とは?「安心して話せる」関係が生まれる仕組み

2026-07-04

会議で思ったことがあっても、なんとなく言い出せない。家族との会話でも、本音を飲み込んでしまう。そんな「言いにくさ」の正体を説明する言葉が「心理的安全性」です。

心理的安全性ってどんな考え方?

心理的安全性とは、「対人関係においてリスクを取っても、この場は安全だ」とメンバー同士が共有できている状態のこと。ハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授が1999年の論文で提唱した概念です。

この考え方が広く知られるようになったきっかけのひとつが、Googleが2012年から実施した「プロジェクト・アリストテレス」という社内調査。生産性の高いチームに共通する要素を分析した結果、最も重要な因子として心理的安全性が挙げられたことが話題になりました。恥ずかしさや対立を恐れず、思ったことや疑問、失敗を口に出せる空気があるかどうかが、チームの成果に大きく影響するとされています。似た言葉に「バウンダリー」がありますが、こちらは個人が自分を守るための境界線を指すのに対し、心理的安全性は関係性やグループ全体の空気を表す言葉という違いがあります。

安全性にも段階がある

心理的安全性は、一気に「ある」「ない」で決まるものではなく、少しずつ育っていく段階的なものとして語られることがあります。まずは「ここにいてもいい」と感じられること、次に「質問しても大丈夫」と思えること、さらに「自分の意見を出しても受け止めてもらえる」と感じられること、最後に「異論を唱えても関係が壊れない」と思えること——このように、安心の深まり方には段階があるとされています。

こんな場面に

育て方のヒント

まず自分から小さく開示する 誰かが弱さや疑問を見せることで、周りも安心して発言しやすくなると言われています。

「聞く」姿勢を意識する 相手の話をさえぎらず最後まで聞くだけでも、話しやすい空気につながります。

失敗を責めるより次を一緒に考える ミスをとがめるのではなく「次どうするか」に意識を向けると、信頼できる関係が育ちやすくなります。

よくある質問

Q. 心理的安全性が高い場は、常に和やかな雰囲気なのですか? 必ずしもそうとは限りません。むしろ、意見の違いや対立を安心して口に出せることが特徴で、表面的な和やかさよりも「本音を言い合える」関係性を指すことが多いです。

Q. 家族やパートナーとの関係にも当てはまりますか? はい。職場だけでなく、家庭やパートナーシップでも「本音を言っても大丈夫」と感じられるかどうかは、関係の心地よさを左右する大切な要素として語られています。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。