感情・心理用語
アサーティブネスとは?自分も相手も大切にする伝え方
2026-06-25
本当は気が進まないのに、つい「いいよ」と言ってしまう。あとから、もっと素直に伝えればよかったと感じる。そんな経験はありませんか。
自分の気持ちも、相手の気持ちも大切にしながら伝える。そのバランスのとり方が、「アサーティブネス」という言葉で語られています。
アサーティブネスってどんな考え方?
アサーティブネス(アサーション)とは、自分の意見や気持ちを、相手を尊重しながら、その場にふさわしい言い方で伝えることをいいます。「自他を大切にする自己表現」とも呼ばれます。
大切にされるのは、率直であること、相手と対等であること、自分の言葉に責任を持つこと、そして誠実であること。我慢して飲み込むのでも、相手を言い負かすのでもなく、「私はこう思う」を穏やかに伝える。そんなコミュニケーションのかたちです。
3つの伝え方タイプを比べると
人との関わり方には、大きく3つのタイプがあるといわれます。
- 攻撃的(アグレッシブ):自分の意見を強く押し通そうとするタイプ。言いたいことは伝わるものの、相手との関係にひずみが生まれやすい
- 受け身(ノンアサーティブ):自分の気持ちを抑えて相手に合わせるタイプ。その場は丸くおさまっても、我慢が積み重なりやすい
- アサーティブ:自分の意見も相手の気持ちも尊重する、ちょうど真ん中のあり方。率直に伝えながらも、相手との関係を大切にできる
目指したいのは、攻撃的でも受け身でもない、その中間の伝え方。一度でうまくできるものではなく、行きつ戻りつしながら少しずつ身につけていくものだといわれています。
こんなときに
- 頼みごとを断りたいのに、言い出せないとき
- 自分の気持ちを我慢して、もやもやが残るとき
- お酒の席で「今日は飲まない」と伝えたいとき
- 相手とぶつからずに、本音を伝えたいとき
取り入れるコツ
「私」を主語にする 「あなたは〜」と責めるのではなく、「私は〜と感じる」と、自分の気持ちとして伝えてみましょう。やわらかく届きやすくなります。
まず気持ちを受けとめる 「誘ってくれてうれしい」と相手の好意に触れてから、自分の希望を伝えると、角が立ちにくくなります。
小さな場面から いきなり大きなことでなく、「こっちがいいな」と希望を言うところから。少しずつ慣れていけば十分です。
断るのは悪いことではない 自分を大切にすることと、相手を大切にすることは両立します。無理に合わせなくていい、と自分に許してあげましょう。
よくある質問
Q. アサーティブに伝えたつもりが、相手に強く聞こえてしまいます。どうすればいい? 言葉の内容だけでなく、声のトーンや間の取り方も影響します。少しゆっくりめに、相手の反応を確かめながら話すと、同じ内容でもやわらかく伝わりやすくなるといわれています。
Q. お酒の席で「今日は飲まない」と言うときのコツはありますか? 理由をくどくど説明する必要はありません。「今日は控えてるんだ、ありがとう」のように、感謝と一緒に短く伝えると、相手も受け止めやすくなります。
うまく言えない日があってもかまいません。少しずつ、自分の言葉を見つけていけば大丈夫です。
関連用語
※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。