ウェルネス用語
ニクセンとは?オランダ生まれの「あえて何もしない」を楽しむ時間
2026-06-22
やることリストを片づけて、ようやくできた空き時間。それなのに、つい「何か有意義なことをしなきゃ」とスマホを開いたり、次の用事を探したりしていませんか。
そんな私たちに、オランダから届いた考え方が「ニクセン」です。
ニクセンってどういうこと?
ニクセン(niksen)は、オランダ語で「あえて何もしないこと」を表す言葉です。予定も目的も生産性もいったん脇に置いて、ただぼーっと過ごす——そんな時間を、後ろめたさなく楽しむ姿勢を指します。
ワーク・ライフ・バランスを大切にするオランダで、日常的に親しまれている過ごし方として知られています。何かを成し遂げるためではなく、ただ立ち止まって心と体をゆるめるための時間。それがニクセンです。
「何もしない」と聞くと、なまけているように感じるかもしれません。でも、ずっと走り続けていると、気づかないうちに心はくたびれてしまうもの。あえて立ち止まる余白をつくることは、自分をいたわるひとつの選び方です。
こんなときに思い出したい
- 休んでいるはずなのに、頭の中がいつも忙しい
- 空き時間ができると、つい予定を詰め込んでしまう
- 「何もしていない自分」に罪悪感を覚える
- 一日の終わりに、ぐったり疲れている気がする
ひとつでも当てはまるなら、ニクセンの考え方が、肩の力をそっと抜くきっかけになるかもしれません。
暮らしに取り入れるとしたら
窓の外をただ眺める ニクセンの代表的な過ごし方です。流れる雲や行き交う人を、目的もなくぼんやり眺めるだけ。数分でも、心がふっとゆるみます。
「何もしない時間」を予定に入れる あえてスケジュールに空白をつくってみましょう。「ここは何もしない時間」と決めておくと、罪悪感なく休めます。
ソファで音楽に身をゆだねる 好きな音楽をかけて、ただ横になる。歌詞を追わず、メロディに包まれる感覚を味わってみてください。
手を動かす単純なことに任せる お茶を淹れる、植物に水をやるなど、頭を使わない動作もニクセンに近い時間。考えごとから少し離れられます。
がんばることと同じくらい、立ち止まることにも価値があります。ニクセンは、忙しい毎日に「何もしない」という贅沢な余白を思い出させてくれます。
似た言葉との違い
「何もしない」を大切にする考え方は、ニクセン以外にもいくつかあります。それぞれニュアンスが少しずつ異なります。
| 言葉 | ニュアンス |
|---|---|
| ニクセン(オランダ) | 目的なく、あえてぼーっとする |
| ヒュッゲ(デンマーク) | あたたかく心地よい時間を大切にする |
| ドルチェファールニエンテ(イタリア) | 「甘美な、何もしない」を味わう |
| JOMO | 情報や予定を「あえて逃す」ことを喜ぶ |
どれも「休むことに罪悪感を持たなくていい」というメッセージは共通していますが、ニクセンは特に「目的のなさ」そのものを肯定する点が際立っています。
よくある質問
Q. ニクセンとお昼寝は同じこと? A. 近い部分もありますが同じではありません。お昼寝は眠ることが目的ですが、ニクセンは眠らずに、ただぼんやり起きている時間を指します。
Q. どれくらいの時間やればいい? A. 決まった長さはありません。5分の窓辺のひとときも、休日の午後まるごとも、どちらもニクセンです。まずは数分から試してみてください。
Q. 罪悪感が消えません A. 最初は誰でもそうです。「今は充電中」と自分に言い聞かせるところから始めてみると、少しずつ慣れていきます。
関連用語
※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。