感情・心理用語

ネガティブ・ケイパビリティとは?答えの出ない状況に「とどまる力」

2026-06-24

すぐに答えが出ない問題を前にすると、落ち着かなくて、つい結論を急いでしまう。でも、世の中には、すぐには白黒つけられないことがたくさんあります。

そんなとき支えになるのが、「ネガティブ・ケイパビリティ」という考え方です。

ネガティブ・ケイパビリティってなに?

ネガティブ・ケイパビリティとは、すぐに答えの出ない不確かな状況に、あわてて結論を出そうとせず、そのまま耐えてとどまる力のことです。

もともとは19世紀イギリスの詩人ジョン・キーツが手紙のなかで記した言葉で、近年あらためて注目され、本などを通じて広く知られるようになりました。「わからないまま、そこにいられる力」とも言いかえられます。

「早く決める力」との違い

わたしたちは普段、「素早く答えを出す力」「問題をすぐに解決する力」を評価しがちです。ネガティブ・ケイパビリティは、その正反対の力に光を当てています。

どちらが優れているという話ではなく、状況によって使い分けるものです。答えを急いでかえって関係をこじらせてしまった経験がある人ほど、後者の力の大切さに気づきやすいと言われています。

こんな場面で、心当たりはありませんか

暮らしの中での向き合い方

すぐに答えを求めない わからないことを「わからないまま」置いておく。それも、ひとつの選び方だと知っておきましょう。

もやもやを抱えていていい 不確かさに耐えるのは、決して弱さではありません。じっくり考えるための時間でもあります。

急いで結論づけない 焦って出した答えより、時間をかけて見えてくるものもあります。

自分を責めない 「まだ決められない自分」を否定せず、そっと受けとめてあげてください。

書き出してみる ノートに「今、わからないこと」をそのまま書き出してみるだけでも、抱え込んでいるものが少し軽く感じられることがあります。

よくある質問

Q. 優柔不断とは違うのですか? 優柔不断が「決められなくて困っている状態」だとすれば、ネガティブ・ケイパビリティは「あえて決めずにとどまることを選ぶ力」です。受け身か能動的かという点で、意味合いが異なります。

Q. どんな場面で意識すると役立ちますか? 人間関係の行き違いや、将来のキャリアの迷いなど、白黒つけがたいテーマほど活きてくると言われています。急いで結論を出す前に、一度立ち止まる練習として意識してみてください。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。