感情・心理用語

感情知能(EQ)とは?自分と相手の気持ちに気づく力

2026-07-01

とっさに強い言葉を返してしまって、あとから後悔する。相手の様子がいつもと違うのに、なかなか気づけない——そんな経験はありませんか。感情との付き合い方を表す言葉として、「感情知能(EQ)」が注目されています。

感情知能(EQ)ってどんな力?

EQとは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、「心の知能指数」とも呼ばれます。自分の感情に気づき、上手に扱う力、そして相手の感情を理解し、関わる力のことを指す言葉です。

よく比較されるのが「IQ」。IQが論理的思考や計算力といった「頭の良さ」を表すのに対し、EQは「人や状況とどう関わるか」に関わる力です。IQは生まれ持った要素が大きいと言われる一方、EQは練習や経験を重ねることで、少しずつ育てていけるとされています。診断や検査の数値そのものよりも、「今の自分の感情の扱い方を見直すきっかけ」として捉えるのがおすすめです。

この考え方は、1990年に心理学者のピーター・サロベイ氏とジョン・メイヤー氏が提唱し、1995年にダニエル・ゴールマン氏の著書によって世界的に広く知られるようになった、といわれています。もともとは学術的な理論でしたが、今では職場の人間関係やパートナーシップなど、暮らしの中の「関わり方」を見直すヒントとして親しまれています。

こんな場面に

育てるためのヒント

まず自分の感情に名前をつける 「イライラ」「不安」「寂しい」など、今感じていることに輪郭を与えるだけで、少し冷静に受け止められるようになることがあります。

反応する前に、一呼吸置く とっさに返す言葉より、少し間を置いてから応えることで、感情に振り回されにくくなります。飲み会の場でつい強い口調になりそうなときにも役立つ習慣です。

相手の背景を想像してみる 態度の裏にある事情や気持ちを想像するだけで、同じ出来事でも受け止め方が変わることがあります。

よくある質問

Q. EQは診断テストで測れますか? 簡易的な診断や質問紙は数多く存在しますが、数値そのものよりも「今の自分は感情とどう付き合っているか」を振り返るきっかけとして活用するのがおすすめです。数字に一喜一憂する必要はありません。

Q. EQが高い人には、どんな共通点がありますか? 自分の感情に早く気づけること、感情に流されず一呼吸置けること、相手の立場を想像する余裕を持てることなどがよく挙げられます。どれも生まれつきの才能というより、日々の小さな積み重ねで育っていく力とされています。

完璧に感情をコントロールしようとする必要はありません。「今日はうまく一呼吸置けたな」という小さな成功を積み重ねていくくらいの気持ちで、気長に向き合ってみてください。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。