実践法・メソッド
漸進性筋弛緩法とは?体の緊張を順番にほぐしていくリラクゼーション
2026-05-14
体の緊張がなかなかほぐれない——そんなとき、逆に「もっと緊張させてから手放す」という方法があります。漸進性筋弛緩法(Progressive Muscle Relaxation、略してPMR)と呼ばれるリラクゼーション技法です。
アメリカの医師エドモンド・ジェイコブソンが1920年代に開発し、現在でも世界中で広く取り入れられています。特別な道具も場所も必要なく、横になりながらひとりで実践できます。
「緊張→ゆるめる」なぜ効くのか
一度ぎゅっと力を入れてからゆるめると、普通にリラックスしようとするよりも「ゆるんだ感覚」がわかりやすくなります。これは、力を入れた後の落差(対比効果)で体のゆるみが実感しやすくなるためです。
また、体の緊張と心の緊張はつながっています。「肩が凝っている」と感じているとき、心も何かに構えていることが多い。体からアプローチすることで、心の緊張もほぐれやすくなります。
こんな感覚がある人が気にしていることが多い
- 肩や首がいつも凝っていて、なかなかほぐれない
- 寝る前に体が重くてなかなか眠れない
- ストレスが体に溜まっている感じがする
- 呼吸法だけではなかなか落ち着けない
基本のやり方(部位別)
寝る前に横になった状態で行うのがおすすめです。各部位を10秒緊張させ、20秒ゆるめます。
- 手・腕 両手をぎゅっと握りしめる→ゆっくり開いてゆるめる
- 肩 肩を両耳に近づけるように思い切り引き上げる→ストンと落とす
- 顔 目をぎゅっとつぶり、鼻にしわを寄せる→ゆるめる
- お腹 お腹をへこませて力を入れる→ゆるめる
- 足 足先を天井に向けてぴんと伸ばす→ゆっくりゆるめる
全部位通しても5〜10分ほど。慣れてきたら気になる部位だけ行うのも十分です。
実際に取り入れるとしたら
寝る前のルーティンに組み込むのが続けやすい方法です。布団に入って、照明を落としてから行うと、そのまま眠りにつきやすくなります。
日中ストレスを感じたとき、デスクで肩だけ試してみるのもOKです。「ぎゅっとしてストン」という一動作だけでも、体のリセット感があります。
関連用語
※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。