実践法・メソッド
ボディスキャンとは?横になりながらできる体への気づき練習
2026-05-04
ボディスキャンとは、体の各部位に順番に意識を向けていく瞑想の実践です。
足先から頭のてっぺんへ(あるいは逆方向へ)、「今ここはどんな感覚がある?」と確認しながら、意識をゆっくりと移動させていきます。体の緊張や疲れに「気づくこと」が目的であり、「直す」「治す」ことを目指す実践ではありません。
1970〜80年代に、アメリカの医師ジョン・カバットジンがMBSR(マインドフルネスストレス低減法)プログラムの中心的な実践として取り入れたことで広く知られるようになりました。
「ただ横になるだけ」と何が違うの?
ポイントは「意図を持って、体に意識を向けること」です。
ただ横になってぼーっとするときは、頭が別のことを考えていることが多いですよね。ボディスキャンでは、足先の感触、ふくらはぎの重さ、背中の床との接触感——といった体の具体的な感覚に、意識をとどめ続けます。
思考をやめることではなく、「体に意識を向け直す」ことの繰り返しが練習です。
こんな人が取り入れていることが多い
- 布団に入っても、仕事や翌日のことが頭から離れない
- なんとなく体が重いのに、どこが疲れているかわからない
- 瞑想を試してみたいけれど、座って集中するのが難しい
- 感情はコントロールしようとするけれど、体のことは後回しにしがち
どんな場面で取り入れる?
最もよく行われるのが就寝前です。横になったまま実践できるので、眠りへの移行に使う人が多いです。
「ボディスキャンをしながら眠ってしまった」という人もいますが、それは全くかまいません。深い休息を得られているサインともいえます。
また、仕事の合間や、感情が揺れたあとに「自分の体に戻ってくる」目的で短めのバージョンを行う人もいます。
実際のやり方
所要時間は10〜30分が目安ですが、最初は10分程度から始めてみてください。
準備
- 仰向けに寝転ぶ(椅子に座った状態でもできます)
- 目を閉じるか、天井をぼんやり見る
- 呼吸を数回して、体の力を少し抜く
スキャンの進め方
- 足の指先から始める
- 「今、足の先はどんな感じ?冷たい?温かい?感覚がある?ない?」と、ただ観察する
- 感覚がよくわからなくても大丈夫。「わからない」が答えでも構いません
- 足首、ふくらはぎ、膝……と少しずつ上へ移動する
- 途中で思考が飛んでも、気づいたらまた体に戻る
よくある体験
- 最初は「よく感じ取れない」と感じる人が多いですが、続けるうちに少しずつ感覚が鮮明になってきます
- 特定の部位に「ここだけ重い」「ここだけ温かい」という感覚が出てくることもあります
- 実践中に眠ってしまうのは自然なことです
音声ガイドを使うのがおすすめ
初めて試すときは、音声ガイドを使うと取り組みやすいです。瞑想アプリ(InsightTimer、Calm など)にボディスキャンのガイド音声が収録されていて、無料で試せるものもあります。
関連用語
※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。