感情・心理用語

マインドセットとは?ものの見方を変えるということ

2026-05-04

マインドセットとは、ものの見方・考え方の枠組みのことです。

「どうせ自分には無理だ」という前提で物事を見るのか、「難しいけどやってみよう」という前提で見るのか——同じ状況でも、心の中の枠組みによって、見え方も行動も、その後の結果も変わってきます。

心理学者のキャロル・ドウェック(スタンフォード大学)が提唱した「マインドセット」の概念は、教育や心理学の分野で広く知られるようになりました。特に「固定型マインドセット」と「成長型マインドセット」の対比は、多くの人にとって自分を振り返るきっかけになっています。

2種類のマインドセット

固定型マインドセット(Fixed Mindset)

「才能や能力は生まれつき決まっている」という前提で考えるスタイルです。

挑戦すること自体が、「失敗=自分の限界を証明すること」になるので、怖くなってしまうのが特徴です。

成長型マインドセット(Growth Mindset)

「能力は練習や経験によって育てられる」という前提で考えるスタイルです。

2つのどちらかに完全に分かれるというより、分野によって違ったり、状況によって変わったりします。

こんな場面で意識する人が多い

マインドセットは変えられるの?

はい、変えられると言われています。ただし、「思い込みを変えること」は一朝一夕にはいきません。

まず自分が「固定型の見方をしているとき」に気づくことが出発点です。

「まだ(Yet)」という一言

「できない」の後に「まだ」を加えるだけで、言葉の意味が変わります。

「まだ」があるだけで、現在の状態が「過程」に変わります。シンプルですが、繰り返すことで言葉の習慣が少しずつ変わっていきます。

プロセスに目を向ける

結果だけを評価することをやめて、取り組んだこと自体に注目してみる。「うまくできなかったけど、やってみた」を認めることが成長型マインドセットの入口です。

日本文化とマインドセット

日本の教育や文化には、「頑張り続けることの美しさ」という側面があります。その一方で、「結果が出なかったのは努力が足りないせい」という、固定型マインドセットにつながりやすい考え方もあります。

「どれだけ努力したかより、結果を出せるかどうか」という環境の中にいると、失敗を恐れる気持ちが育ちやすくなります。でも、失敗を恐れずに試すことこそが、長期的な成長につながります。

マインドセットとセルフコンパッションの関係

失敗したとき、固定型マインドセットになりやすい人は自己批判も強くなりがちです。「やっぱり自分はダメだ」という声が大きくなる。

そのとき、セルフコンパッション(自分への思いやり)と組み合わせると、「失敗したけど、それは学びの一部だ」という見方がしやすくなります。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。