感情・心理用語

認知の歪みとは?「思い込み」のパターンを知ると気が楽になる

2026-05-11

認知の歪みとは、ものごとを実際より極端にゆがんだ視点で受け取りやすい「思い込みのパターン」のこと。認知行動療法(CBT)から生まれた概念で、誰もが多かれ少なかれ持っているものです。

「歪み」という言葉が強く聞こえますが、これは脳が素早く判断しようとする自然な働きの一種です。問題は、そのパターンに気づかずにいると、事実とは違う結論で自分を追い込んでしまうこと。知っているだけで、少し楽になれます。

よく見られる思い込みのパターン

全か無か思考 「完璧にできなかったから全部ダメ」という極端な二択で考えてしまうパターン。「今日は少し飲んでしまった。もう禁酒なんて無理だ」という思考がこれに当たります。

すべき思考 「〜すべき」「〜しなければならない」という強いルールで自分や他人を縛るパターン。「週に1回くらいは付き合いで飲むべきだ」という考えも、一種のすべき思考です。

感情的判断 「こんなに飲みたいと感じているんだから、飲んでも仕方ない」というように、感情の強さを根拠に判断してしまうパターン。感情が事実の証拠になってしまっている状態です。

過度の一般化 一度の失敗を「いつも」「絶対」に広げてしまうパターン。「また飲んでしまった。自分はいつも失敗する」という考え方がこれです。

心のフィルター よかったことを無視して、悪い部分だけを取り出してしまうパターン。「1週間で1回しか飲まなかったのに、飲んだことしか気にならない」というようなケースです。

こんな場面で気づきやすい

歪みに気づく練習

認知の歪みを直そうとするより、まず「あ、今また全か無か思考してる」と気づくことが最初のステップです。

「本当にそうだろうか?」と一問だけ問いかける 思い込みに気づいたら、それが事実かどうかをたった一問で問い直してみます。「今日少し飲んだことは、本当に全部ダメを意味するか?」という問いは、全か無か思考を和らげるきっかけになります。

思い込みのパターンを知っておくだけで、自動的に浮かぶネガティブな考えとの距離が少し取れるようになります。

関連用語


※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。