感情・心理用語

インポスター症候群とは?「自分だけ場違い」という感覚の正体

2026-05-06

「自分だけ場違いな気がする」「いつかバレてしまう気がする」——成果を出しているのに、そんな感覚がついて回ることはありませんか?それはあなたの能力が低いのではなく、インポスター症候群と呼ばれる心理状態かもしれません。

インポスター症候群とは、客観的な実績や能力があるにもかかわらず、「自分は偽物だ」「まぐれで評価されているだけだ」と感じてしまう状態のことです。1970年代に心理学者のクランスとアイムズが最初に言葉にしました。症状ではなく、多くの人が経験する心理的なパターンです。

どんな場面で感じやすいか

インポスター感覚は、こういう場面でよく顔を出します。

新しい環境に入ったとき 転職・昇進・新しいプロジェクト。「自分はここにふさわしいのか」という不安が強くなりやすい。

褒められたとき 「頑張りましたね」と言われても素直に受け取れず、「たまたまうまくいっただけ」と感じてしまう。

周囲に優秀な人が多いとき 「みんな自分より賢い、いつか置いていかれる」という焦りと恐怖。

真面目で頑張り屋な人ほど感じやすい

インポスター症候群は、能力が低い人ではなく、むしろ優秀で誠実な人に多く見られると言われています。

自分に高い基準を持っている人、完璧主義の傾向がある人、「もっとできるはずなのに」と常に自分に問いかけている人——そういう人が、「自分はまだ十分じゃない」という感覚と隣り合わせになりやすいのです。

「自分だけが感じていること」ではなく、世界中の多くの人が同じような感覚を持ちながら仕事をしています。

少しラクになるための考え方

インポスター感覚をゼロにする方法はありませんが、付き合い方を変えることはできます。

「またこの感覚か」と名前をつける 「不安だ」と感じたとき、「これはインポスター感覚だ」と名前をつけるだけで、少し客観的に見られるようになります。

事実と感覚を分けて見る 「自分は偽物だ(感覚)」と「自分がこれまでやってきたこと(事実)」を書き出してみる。感覚は強烈でも、事実は別のことを示していることが多いです。

「完璧じゃないから偽物」ではない 誰でも知らないことがある、間違えることがある。完璧でないことは偽物の証拠ではありません。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。