朝と夜の呼吸法 - 一日の始まりと終わりを呼吸で整える

朝と夜、呼吸を変えるだけで一日が変わる

目覚ましが鳴って、まだぼんやりした頭のまま布団から出る朝。仕事や家事をひと通り終えて、ようやく布団に入る夜。一日の「はじまり」と「おわり」の過ごし方で、その日の質がずいぶん変わると感じたことはありませんか。

実は、朝と夜では体が求めている呼吸のリズムが違います。朝は体を目覚めさせる呼吸、夜はゆるめる呼吸。この使い分けを知るだけで、毎日のリズムがぐっと心地よくなっていきます。

朝の呼吸法 -- 体と心にスイッチを入れる

布団の中でできる「目覚めの深呼吸」

朝すっきり起きるのが苦手な方にこそ試してほしいのが、布団の中でそのままできる呼吸法です。

やり方

  1. 仰向けのまま、両手をお腹の上に置く
  2. 鼻から勢いよく3秒で吸う -- お腹をぐっと膨らませる
  3. 口から6秒かけてゆっくり吐く
  4. これを5回繰り返す

ポイントは「吸う」ときに少しだけ力強さを意識すること。体に「朝だよ」と合図を送るイメージです。5回終わる頃には、目がぱっちり開いている自分に気づくはず。

通勤前・朝の支度中にできる「カウント呼吸」

歯を磨いた後や、玄関を出る前のほんの30秒。立ったままでOKです。

やり方

  1. 背筋を伸ばして立つ
  2. 鼻から4秒で吸う
  3. 2秒止める
  4. 口から4秒で吐く
  5. 3回繰り返す

頭のなかで数を数えることに集中するので、朝のバタバタした気持ちがすっと落ち着きます。朝のルーティンに組み込むと、一日のスタートが安定してきますよ。

夜の呼吸法 -- 心と体をゆるめて手放す

ベッドに入ってからの「4-7-8呼吸」

寝る前のリラックスタイムにぴったりなのが、この呼吸法。ゆっくりしたリズムが、一日の緊張をほどいてくれます。

やり方

  1. 仰向けに寝て、目を閉じる
  2. 鼻から4秒かけて吸う
  3. 7秒間、息を止める
  4. 口から8秒かけて、ふーっと長く吐く
  5. 3回繰り返す

最初は7秒止めるのが長く感じるかもしれません。無理せず、心地よいと感じる範囲で大丈夫です。吐くときに、一日のあれこれを息と一緒に外に出すようなイメージで。

寝る前の「ボディスキャン呼吸」

呼吸にボディスキャンの要素を加えた方法です。体のこわばりに気づいて、ゆるめていきます。

やり方

  1. 仰向けに寝て、ゆっくり鼻から吸い、口から吐く
  2. 息を吐くたびに、体の一部分に意識を向ける
  3. 1回目:足先。2回目:ふくらはぎ。3回目:お腹。4回目:肩。5回目:顔
  4. それぞれ、吐く息と一緒に力を抜くイメージで

全部終わる前に眠ってしまう方も多いです。それでまったく問題ありません。

朝と夜、呼吸を使い分けるコツ

朝は「吸う」を意識、夜は「吐く」を意識

朝の呼吸では、吸う息に少し力を入れて体を活性化させます。夜の呼吸では、吐く息を長くして体をゆるめます。この「吸う」と「吐く」のバランスを変えるだけで、同じ呼吸法でも体への作用が変わってきます。

完璧じゃなくていい

秒数を正確に数える必要はありません。途中で別のことを考えてしまっても、気づいたときにまた呼吸に戻ればOK。大切なのは「今、息をしている」と感じる、その瞬間です。

まずは一つだけ、今夜から

朝も夜も全部やろうとしなくて大丈夫。まずは今夜、布団に入ったら4-7-8呼吸を3回だけ。それだけで十分です。心地よさを感じられたら、明日の朝も試してみたくなるかもしれません。

呼吸は、一日に寄り添うセルフケア

私たちは一日に約2万回、呼吸をしています。そのうちのほんの数回、意識を向けるだけで、朝の目覚めや夜の眠りが少しずつ変わっていく。

呼吸法をもっと詳しく知りたい方は、呼吸法で整える基本のテクニックもあわせてどうぞ。朝と夜、あなたの一日の両端に、深い呼吸のひとときを添えてみてください。


もっと知りたい方へ


※本記事は情報提供を目的としたものであり、医療上のアドバイスではありません。心身の不調がある場合は、医師や専門家にご相談ください。